今日は鉛管についてご紹介。排水配管に限っても種類は豊富です。例えば鋳鉄管・塩ビ管・陶管・ヒューム管などなど。そのなかでも古代ローマ時代から使われていた鉛管というものがあります。古代では排水より給水管に使われていました。
なぜ鉛なのか?鉛管は柔軟性があり配管の位置決めもしやすいですし、耐震性、耐腐食性は抜群です。仮に鉛管に穴が開いても溶かして塞ぐことも可能。
さすがに鉛は体に悪いので給水管としては現在少なくなりましたが、排水管は公共施設で現役で使われています。
数十年経っていても綺麗な状態を保っている。耐久性は素晴らしい。ですが樹脂管が主流の現在は鉛管を扱える職人は減ってきていますね。
このような鉛管専用の叩き棒で鉛管を広げたり、縮めたりしながら加工します。場合によってはトーチで溶接したりします。昔は鉛管を曲げてトラップを作ったりしていたそうですよ。
少しづつ失われゆく技術の紹介でした。
ではまた!