受水槽・高置水槽とはなんなのさ

今回は受水槽・高置水槽について簡単におはなしを。

一般のお宅で生活している場合には、ほぼ耳にすることは無いのではと思う受水槽・高置水槽という言葉。

なんとなく学校の裏手や屋上に見えるフェンスで囲まれた大きな箱のようなものかなぁ、と思った方はかなり注意深い方ですね。

これは一般のアパートの受水槽

受水槽や高置水槽はその名の通り水槽です。水道局から供給される上水の水を貯めておくために設置されています。ある程度の量(学校ですと8㎥~10㎥)が貯まるように設計されていますので大きさもかなり大きくなります。

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確かに見かけは箱のような形をしていますが、丸い形のものや円筒形のものも存在します。

ですが気になるのはなぜ水を貯める必要があるのでしょうか?

受水槽・高置水槽を使う理由としては、水槽から給水することにより水道メーターより前の給水管の水圧が変動しても圧力と水量を一定に維持できることが理由にあります。また貯めている分の多量の水を使用することが可能。大きなこととして断水や災害にも給水が確保できることなどがあります。

そのような理由もありビルやマンション・学校・病院などの一時に多量の水を使用する建物などでこの方式が採用されています。

高置水槽であれば高置(屋上等)に水槽を設置するので水槽に貯めた分は自然落下の水圧で建物では使用することが出来ます。なので停電でポンプが動かなくても水をしばらくは使用することが可能なのです。

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高置水槽式についての仕組み解説

まず、上水が水道局の配水管から水道メーターを通り、地上の受水槽に貯められます。この際、定水位弁・電極などにより(後日解説します)受水槽内の水位は一定に保たれます。

そして揚水ポンプにより、屋上の高置水槽へ地上の受水槽内の貯められた水が揚水されます。高置水槽内の電極により定められた水位に高置水槽が貯まったら揚水ポンプが自動停止します。

揚水された水は位置エネルギーによる自然流下の水圧により建物内では高置水槽内の水を使用することが出来るようになります。

建物内で使用され高置水槽内の水位が基準より下がったことを電極が感知し、地上の受水槽の揚水ポンプがまた作動するというプロセスとなっています。

結構シンプルなシステムですね。

揚水ポンプ 必ず2台セット

このようにあまり注目を浴びずに存在しているけどとても重要な役割を担っている受水槽・高置水槽のおはなしでした。

このほかにも受水槽を利用した給水方法もありますのでまたアップさせてください。

ではまた。

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