水道を家まで導くということ

どうやって水が家まで来ているのか?そんなことはまず考えないとは思いますが、ちょっとだけご紹介を。

宇都宮市ではDIPGⅩという配水管を使っています(全ての地域ではありません)。この写真の灰色の管ですね。口径はΦ100mmです。DIPを略さないとダクタイルアイアンパイプという呼び方になります。

延性のある鉄の配管ということですね。

分水サドル1.0mpa水圧テスト中

鋳鉄管には配管の素材に鉄だけでなく黒鉛が含まれているのでサビが進行しにくいと言われています。鉄の素材はもちろんサビてもろくなっていきますが、腐食しない黒鉛に物理的な強度がありサビてもろくなった鉄の強度を補えるようです。

穿孔機

サドル分水栓

止水栓が一体型になっているサドル分水栓というものを取り付けます。配水管を上側、下側から挟み込みボルトで留めてあります。

サドル分水栓を付けたら先ほどの穿孔機で穴を開けます。写真の状況では水圧テストをしているためにサドルの頂点から黒い管が上まで立ち上がっていて構造がよく見えませんが、その頂点のところにドリル(穿孔機)をいれる取付穴があります。

配水管に穴を開けたら、その穴から腐食が進行してしまいます。ですので穴の廻りを防食処理をしなければなりません。その為にドリル径に合う防食コアというものを挿入して穿孔穴が腐食していくのを防ぎます。

防食コア

導水したい敷地へ給水管を繋ぎ、サドル分水栓全体に防食フィルムを巡らせて完了!

乙止水栓が付いたら後は宅内工事へバトンタッチ。

すこしだけ配水管のお話でした。

ではまた!